ボトックス注射をしてはいけない人

ボトックスは日本では審美目的での使用においては厚生労働省が認めていないため、承認を受けている米国の同社のHPならびに本邦で承認を受け ている「ボトックス注100(眼瞼痙攣等の治療用)」の使用説明書を元に解説することとする。

ボトックスは神経毒(神経を麻痺させる毒素)の一種なので、医師の側に十分なカウンセリングとインフォームドコンセントが必要。

ボトックス注射を行ってはいけない人

以下の症状を持つ人にはボトックスの副作用が重篤になる危険性があるか、安全性が確立されていないので使用できない。

  • ボトックスが注入される箇所に感染症を持っている人
  • ボトックスの成分のいずれかに過敏症のある人
  • 妊娠している人/妊娠の計画のある人/母乳で子供を育てている人
  • 全身性の神経筋接合部の障害を持つ人
    → ・ALS(筋萎縮性側索硬化症、ルー・ゲーリック病)
    → ・重症筋無力症
    → ・ランバート・イートン症候群
    → ・その他全身性の神経筋接合部の障害を持つ人
  • 高度の呼吸機能障害を持つ人

米国外の症例で本剤を投与された患者で胎児死亡が報告されているほか、動物実験においても妊婦及び胎児への影響が認められているため、 妊娠または妊娠の可能性のある婦人及び授乳婦に投与することは厳禁。

ボトックス注射を行うには慎重を期さなければならない人

以下の状態の人は症状が安定するまで、投与を行わないクリニックもあります。ただし医師の判断による。

*慢性の呼吸器障害のある人

*高齢者(65歳以上)

*神経筋の疾患を持った人

*心血管の病気を持つ人

下記併用注意事項に該当する薬剤を使用中の人

一般に高齢者は生理機能が低下しているため、投与に当たっては少量から開始し状態を観察しながら慎重に投与する必要がある。 アラガン社では審美目的でのボトックスの対象年齢を18歳〜65歳としてFDAの承認を得ている。

ボトックス注射と併用すると副作用を高める可能性のある薬

以下の薬剤を使用中の人は必ず医師に伝えなければならない。服用中の薬がボトックスと相互作用を起こし、症状が悪化する可能性がある。 それ以外の現在使用中の処方薬、市販薬ならびにハーブ製品の全ての情報も処置する医師に知らせておく必要がある。

*筋弛緩作用を有する感染症の抗生物質等
→ ・塩化ツボクラリン、ダントロレンナトリウム等
→ ・塩酸スペクチノマイシン
→ ・アミノグリコシド系抗生物質(硫酸ゲンタマイシン、硫酸ネオマイシン等)
→ ・ポリペプチド系抗生物質(硫酸ポリミキシンB等)
→ ・テトラサイクリン抗生物質
→ ・リンコマイシン系抗生物質
→ ・抗痙縮剤(バクロフェン等)
→ ・抗コリン剤(臭化ブチルスコポラミン、塩酸トリヘキシフェニジル等)
→ ・ベンゾジアゼピン系薬剤及び類薬(ジアゼパム、エチゾラム等)
→ ・ベンザミド系薬剤(塩酸チアプリド、スルピリド等)

*キニジンなどの心臓の鼓動に関連して使用される薬剤

*重度の筋無力症やアルツハイマーといった、ボトックスの作用とは逆の症状に使用される薬剤

注入剤(フィラー)全般に言える禁止事項・慎重対応

  • 妊娠の可能性がある人や母乳で授乳中の人
  • 注入エリアに感染症を起こしている人
  • ケロイド体質の人
  • 他の注入剤が注入部位に残っている人
  • 製剤の構成要素に過敏症の既往症のある人
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