ボトックスのリスクと効果

注射1本でしわを改善することができるとして世界中の美容外科医そして患者の信頼を集めているのが、アラガン社(Allergen)のボトックス(Botox)である。

ボトックス注射の有効成分であるA型ボツリヌス毒素は、ボツリヌス菌(Clostridium Botulinum)によって産生される猛毒のうちのひとつで、 一時的に筋肉の働きをブロックしシワをできなくする注射である。

他社のボツリヌス毒素製剤を使用しているにもかかわらずボトックスとして販売・提供するクリニックもあるが、「ボトックス」という製品名は アラガン社の登録商法であるため、本来その表現は民法上の不実告知にあたる。

ボトックスはもともと、眼瞼痙攣や斜視などの神経学上の症状を改善する治療製剤として1989年にFDA(米国食品医薬品局)の承認が 取れていたもので、美容目的での使用はその効果の転用に過ぎなかった。

もちろん、それまで“しわ”改善の手段といえばメスを使ったフェイスリフトのような大掛かりなものしかなかったから、 美容目的では未承認でありながらもじわじわとその評判が伝わり、北米の多くの美容外科医の手によって浸透していくようになる。

爆発的にその美容目的での使用が増えたのは、2002年04月にFDAが18歳〜65歳の眉間のシワ治療薬として承認してからで、その後販売元の アラガン社はネット上でも堂々と「ボトックスコスメティックス」という審美目的のサイトを 立ち上げ、広く世界中の美容外科医の認知を得ることとなる。

日本には1997年04月より入ってきていたが、眼瞼痙攣などの症状緩和を目的とする傷病治療薬としての位置づけのものだった。そして、残念ながら 今も日本では、美容目的の使用が認められていないため、日本の製薬会社で販売しているにもかかわらず用途が異なるということで、 米国等から医師の個人輸入という形で手に入れるしかない状態にある。実に不合理だ。

ボトックス注入前後の写真

米アラガン社のホームページの中の注入事例(画面が非常に重いので開くの時間がかかる)

ボトックス

http://www.botoxcosmetic.com/how_botox_works/before_after.aspx

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